昨日夜中に書いたブログを今日になって読み返して、少し熱く語ってしまったなと、少し恥ずかしい気持ちになった塾長です。
自分が、なぜそんなに塾で勉強することにこだわるのかを書いてみたいと思います。
自分の出身の市は、なかなかの田舎で、実家の両親がだいぶ前に一宮に来た時には、駅前を見て「すごい都会ねー」と言ってました。iビル見たら「もんげー!」と言うかもしれません。
そんな田舎ですが、市内のある高校の生徒とその保護者に絶大な支持を集める、有名な塾がありました。20年ほど前の話です。
まだインターネットなんて普及していない頃です。口コミってやつですね。
その塾は、自分の家から歩いて2分くらいの、小学校の時の通学路にありました。
ご近所さんで、お子さんも自分と歳も近く、うちの母親とその塾の先生、奥さんは知り合いでした。
自分は、小5のころから、とある塾に通いました。
今ではあり得ない、なかなか尖った塾です。
テストの点数が悪いと教室の前の方で正座させられました。
問題を間違えるとデコピンされました。
たばこをふかしながらテスト監督をする先生もいました。
1m定規でケツをひっぱたく先生もいましたね。
イマダトスグモンダイニナルノデワ…。
授業スピードも半端なく、学校の進度やテストは一切無視。
数学は中3の1学期で高校の内容をやってました。
当然、そんな塾なので、宿題とかやっていると、わからない問題が出てきます。
すると、母親が「〇〇先生(その近所の塾の先生)に聞いてきたら?今日塾休みのはずだし。電話してあげるから。」と言うわけです。
そして半ば強引に母親に連れていかれます。
母親は奥さんと世間話。自分は先生の部屋に招き入れられ、質問をします。
質問が終わると、「せっかく来たんだから、自習していけよ。」と先生。
「えっと…」と、帰る言い訳を探している自分を強引に教室の方へ連れていく先生。
教室には何人もの高校生の姿。あれ、今日休みなんじゃないの?と思いました。
自主的に塾に来て、勉強してるんです。それも1人や2人じゃない。何人も。
その環境に連れていかれて観念して自習を始めました。ま、宿題ですけどね。
自分の認識では、塾とは、週に2,3回、授業の時だけ通うもの。そういうものでした。
自習に行くなんて考えたこともなかった。
でも、自分の身近には、自習ができる環境が実はあったんです。
しかも無料で。
今でこそ、自習ができる塾。当たり前ですよね。
自習室完備と書いてある塾は多い。
でも自習室があるだけでは自習には普通行きませんよ。
自分が帰る理由を探したように。
行かない理由を探すんです。
だって、サボりたいですもの。やりたくないですもの。
でもこの塾は違いました。
塾に通っていない自分にまで自習させようというこの先生の強引さ。
そしてそれをいつしか習慣として、当然のものとして自分から自習に来る塾生。
これがこの塾の支持されていた正体なんです。
強制されなければ、ほとんどの子は自分から進んで自習なんて行かないんです。
強制して、習慣にすることで、それを当たり前のことにしていくんです。
その後、夏休みはその塾へ行って宿題をやるようになりました。
毎日。
だって、先生が顔を見るたび勉強しに来いって言うんですもん。
ただ偶然、塾の前を通っただけで。
そして、うちの母親も。
逃げられなかったんです。
そして高校生になって、その塾に通うようになりました。
自習にも行くようになりました。
学校のある日は、学校帰りに図書館みたいなところで勉強することもありました。
タオルと着替えとバスケットボールを持って。
でも休みの日は塾へ行きました。
勉強道具以外何も持たずに。
やっぱり、本気で勉強しなきゃいけないから。
この意味もわかりますよね。
結局、本気の勉強ってのは、受け身ではできないし、一人でやらなきゃならないんです。
自学自習。
この大事さをこの塾で教えてもらいました。
この自学自習をできる生徒を育てる。これが末広学習塾の目標です。
自学自習できるようにするために強制的に自習に来させる。
なんだか矛盾するようですよね。
でもこれしかないんです。
勉強することを当たり前にするためには。
目標はあの塾。
がんばります。平川先生。
熱っ