同じように練習問題に取り組んでいるように見えて、ひとりひとり全然違う。
カツカツカツとペンの走る音がやまない子。
集中してる。
30秒に一回くらい止まって外を見る子。
天井の一点を見つめ始める子。
こちらとよく目が合う子。
指先の甘皮をむしりだす子。
こういう子は間違いなく集中していない。
そしてその違いが如実に成績にも表れてるなあと感じる。
何よりも問題なのは、その集中できていないことに本人は気が付いていないこと。
手が止まってるよ。
ぼーっとしないよ。
また指触ってるよ。
外に何かいるの。
こういう声をかけるだけでやめさせることはできるんだけど。
本人に自覚がない。
多分こういう子は、ほっとくと、何分でもぼーっとできるし、何分でも指をいじってられる。
これまでそうやって考えることを避け、苦痛な授業の時間が過ぎるのをそうやって耐え続けてきたんだ。
何年も何年も。
修行のように。
本当はそういう風にさえさせなければ、多くの子は救われると思うんだけどなぁ。